悪魔と私
「…ここなら、だいじょーぶだよね…」
アイルはようやく研究室?の前の長い長い廊下を渡り終わり、ふっと安堵のため息を吐いた。
「そういえば…何処から逃げればいいんだろう?」
そう。
この屋敷は花畑や庭園に囲まれていて、その花畑を歩くといつの間にか同じ場所を何度も歩いており、元の場所に戻ってしまうのだ。
…どういう仕組みになってるのかは分からないのだが、恐らく異空間のせい
だろう。
「おい、小娘」
「ヴァン?…小娘じゃないもんアイルだもん」
ってゆーか、いつも神出鬼没だなぁ。
「そんなことはどうでも良い。おまえ…此処から抜け出そうとしているのだろう?貴様一人では到底ムリだ。…手伝ってやろうではないか。…というか、これで召喚された理由になるしな」
「え…?手伝ってくれるの??
ありがとッヴァン、だーいすき!」
ヴァンを抱き…しめられるわけなく(小さいから)、変わりに両手に包み込むアイル。
「ふんッ、ま、まあ…当然の事だしな///」
いきなりの事に顔を赤らめるヴァン。
風邪を引いたのかな?
と思うアイルは相当な鈍感だったりする。