悪魔と私


「…ここなら、だいじょーぶだよね…」


アイルはようやく研究室?の前の長い長い廊下を渡り終わり、ふっと安堵のため息を吐いた。



「そういえば…何処から逃げればいいんだろう?」


そう。

この屋敷は花畑や庭園に囲まれていて、その花畑を歩くといつの間にか同じ場所を何度も歩いており、元の場所に戻ってしまうのだ。


…どういう仕組みになってるのかは分からないのだが、恐らく異空間のせい
だろう。


「おい、小娘」

「ヴァン?…小娘じゃないもんアイルだもん」


ってゆーか、いつも神出鬼没だなぁ。

「そんなことはどうでも良い。おまえ…此処から抜け出そうとしているのだろう?貴様一人では到底ムリだ。…手伝ってやろうではないか。…というか、これで召喚された理由になるしな」

「え…?手伝ってくれるの?? 
 ありがとッヴァン、だーいすき!」

ヴァンを抱き…しめられるわけなく(小さいから)、変わりに両手に包み込むアイル。

「ふんッ、ま、まあ…当然の事だしな///」


いきなりの事に顔を赤らめるヴァン。



風邪を引いたのかな?

と思うアイルは相当な鈍感だったりする。



< 158 / 161 >

この作品をシェア

pagetop