悪魔と私
「んで、どうするの?この異空間を壊しちゃうとか?」
「馬鹿か、お前。そんなことしたら俺様たちまで危ないだろう。この異空間を抜ける《穴》を探すのだ」
「《穴》?穴なんて開いてるの?」
はあ、そんなことまで分からんのか、とため息を吐くヴァン。
ゴメンナサイー、頭悪くて☆
「穴というのはだな、開いてるわけじゃなく、異空間をこじ開けるのに都合が良い場所のことだ。つまりだな…異空間と人間界や魔界や精霊界などの、世界と世界をつなげるのに適した場所というわけだ」
「そうなんだー。で、その穴は何処にあるの?」
「だから、それを今から探すんだろう」
「あ、そっか?じゃあ探そう!」
はあ、と何度目か分からないため息を吐く。
本当、この人間のガキと一緒に居ると疲れる。
なんでこの俺様がこんなヤツを手伝わなくてはならんのだ。
俺様は精霊界の王子だぞ!
…なんて、愚痴ってても仕方ないか。
召喚されて何もせずに帰るのは王族の恥だし、こいつ…
危なっかしくて、ほうっておけやしない。