悪魔と私
「ああ……ある事情から、俺はそいつらを追っているんだ。どっちにいったか知らないか?」
「えっとね……あっちの方に行ったと思うよ」
少女は森のほうを指差して言う。
「そうか。すまない…では、俺はあいつらを追ってまた旅を続けるが、お前はどうする?旅の途中の街にある、孤児院に連れて行ってやろうか?」
そう訊ねると、少女は少し考える素振りを見せ、こう言った。
「私も一緒に連れてって」
…こっちは悪魔の戦争だぞ?
それを知っても、尚もついて来ると言えるのか?
「俺は…それとあいつらも……悪魔だ」
人間の子供に少し興味を持ち、正体を明かしてみる。
後で厄介なことになれば、記憶を失くせばいいし。
困惑した様子の少女。
「悪魔って……あの、お話に出てくる、悪魔…?」