悪魔と私

「ああ……ある事情から、俺はそいつらを追っているんだ。どっちにいったか知らないか?」


「えっとね……あっちの方に行ったと思うよ」


少女は森のほうを指差して言う。


「そうか。すまない…では、俺はあいつらを追ってまた旅を続けるが、お前はどうする?旅の途中の街にある、孤児院に連れて行ってやろうか?」


そう訊ねると、少女は少し考える素振りを見せ、こう言った。


「私も一緒に連れてって」


…こっちは悪魔の戦争だぞ?

それを知っても、尚もついて来ると言えるのか?


「俺は…それとあいつらも……悪魔だ」


人間の子供に少し興味を持ち、正体を明かしてみる。

後で厄介なことになれば、記憶を失くせばいいし。


困惑した様子の少女。


「悪魔って……あの、お話に出てくる、悪魔…?」
< 85 / 161 >

この作品をシェア

pagetop