再会した敏腕救命医に娘ごと愛し守られています
それから2週間。
私のつわりは同じでずっと吐き気が襲ってくる。
休職すると連絡したので、未来が時々差し入れをしつつ私の様子を見にきてくれる。
でも思うほどに食べられずひたすら水分や果物で補っていた。

「ねぇ、斗真は何してるの?」

未来にズバリと言われてしまった。
この2週間でかなり体重が落ちているのは自分でも自覚していた。

「うん。連絡来ないんだよね。だから伝えられてない」

「うそ……! こんな大切なこと、話さなきゃダメだよ」

未来は私の手を握ってきた。
私は俯くと未来の手を握り返した。

「うん。でも何度連絡しても折り返してこないの。電話も繋がったけど疲れてるって切られて、そのまま連絡が来ないの。2週間だよ。もう待てない」

私の言葉に未来は言葉が出ない。

「明日検診だから赤ちゃんの様子を診てもらってくる。順調なら仕事を辞める。この子は産みたいと思う」

私はまだ膨らんでいないお腹に手を当て、小さく笑った。

「優里……」

「ありがとね。未来にはあの時からずっと助けられてばかりだね」

「何言ってるのよ!」

未来は涙目になっていた。
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