囚われのシンデレラーafter storyー


「誕生日プレゼントの延滞料、もらうって言ってあっただろう?」

私に影を作るように佳孝さんの身体が近付いて、私の顔の両脇に手を付いた。

「もしかして、ズボンを渡してくれなかったの、わざとですか?」
「わざとも何も、必要ないからだよ。してほしいことを考えておくと言っただろ」
「で、でも、佳孝さん、たくさんプレゼントもらえたって、さっき言ってくれたじゃないですか」
「それとこれとは別。これでも、俺があずさにしてほしいことの中ではかなり難易度が低い」

私を見下ろす目が、少しずつ接近して――。

「優しいだろ? あずさには、つい甘くなってしまう」

どこがですか――?

「脚も色っぽいし、あずさの身体には大きめなのも、またそそる。俺の服をあずさが着ているのを見ていると、何とも言えない気分になる」
「佳孝さん――」
「あずさは俺のものだって思えて――たまらなくなる」

どこか冗談まじりだった口調が変わる。

「これから先ずっと、俺だけのものでいてくれ」

その影が完全に私の身体を覆い、大きな手のひらが頬に触れて、唇が降って来た。

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