囚われのシンデレラーafter storyー
あかりのついたバスルームで、全裸になることが恥ずかしかったはずなのに。
気付けばこの腕を広い背中に回していた。
浮き出た肩甲骨に触れる。
どこに触れても、直線的で硬く張りのある肌に、自分とは違う男性を感じる。
力強く私を抱きしめる筋肉質な腕と、背の高い西園寺さんの身体に隙間なく包み込まれて。
昂ぶりと深い安堵が、私をどこまでも幸せな気持ちにさせる。
この人が、私のものなんだ――。
そんなことを不意に改めて思ったら、たまらなく身体が疼いた。
――あずさ。
ほとんど吐息みたいな、聞こえるか聞こえないかの西園寺さんから漏れ出た声に、背中に回した腕により力を込める。
貪るみたいに私を求めるキスをする、西園寺さんの顔が見たい――。
そんな強い欲求が自分の中に生まれて、
唇を激しく重ね合わせながら、うっすらと目を開けた。
濡れた髪が、いつものかっちりとした西園寺さんを一変させて。
切なげにしかめられた表情が、色気を放出する。
その姿に激しく欲情すると、それを受け止めてくれるみたいに、私をひたすらに甘く溶かし続けた。
「――また。結局、私ばかり」
バスタブの湯の中で膝を立てて座る私を、後ろから西園寺さんが抱きしめる。
少し冷静になって、この日の自分を振り返ると、なんとも言えない不安が沸き起こった。
私ばかり気持ちよくなって、乱れまくってそのまま果てて――。
膝に顎を埋め、背中を丸める。