俺様弁護士は激愛を貫きとおす
 優羽を抱いていた腕の力が強くなり、ぎゅうっとされる。そして、約束のように唇に軽くキスをされた。

「ん? 機嫌は直った?」
「驚いてるのよ。結婚を前提って」

「アメリカまで来てくれるつもりだったんだ。同棲なんて大した話じゃないだろう」
 それに、と城ヶ崎は言葉を続ける。

「優羽を連れて行く、なんて言ったらあの会社に怒られてしまう」

「まさかぁ……」
 城ヶ崎はいたずらっ子のような表情をした。

「すごく大事にされているぞ。いい会社だ」
 きっとそれ以上は言えなくて、城ヶ崎の中で最大限に譲歩して教えてくれたことなのだろう。
 それでも優羽は嬉しかった。

「自慢の彼女……ん-、いやこれからは婚約者と呼びたいな。帰ってきたら正式にプロポーズするから、優羽ももう一度考えて答えをくれ。できれば……否とは言わないでほしいが」

「そんなの……」
 決まってると口を開きかけた優羽の唇の上に、城ヶ崎が指を置いた。

「本当に、今度は真剣に。自分の将来のことも含めて考えろ。さっきは否と言ってほしくないと言ったが、たとえノーでも俺は何も言わない。今まで優羽にそれだけのことをしてしまった自覚はあるから。けど、信じてほしい。優羽を心から愛しているし、一生大事にする」
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