俺様弁護士は激愛を貫きとおす
「うん。楽しみにしてる」
「優羽……」
「ん?」

「俺は言葉が足りなくて誤解させてしまうこともあるけど、優羽を大事に大切に思う気持ちは本当だ。不安なことがあったら、なんでも言ってほしい。誤解されたままでいたくない」
 今後ずっと一緒にいるなら大事なことだ。

 誤解やすれ違いも起きることだから、少しずつ歩み寄って分かりあっていける二人になりたいと優羽は思った。

 誤解から起きたちょっとしたすれ違いはこんなふうにして幕を閉じた。


 その約二週間後、城ヶ崎はサンフランシスコに旅立って行った。

 直前までなにやら行きたくないとか面倒だとかぶつくさ言っていたけれど。優羽は出発の日有給を取って、空港まで行って旅立つ城ヶ崎を見送った。

「優羽、帰ってきたら……忘れるなよ?」
「わかってる。行ってらっしゃ……」
 その言葉は最後まで言わせてもらえなかった。


 城ヶ崎に抱きしめられて、キスされてしまったから。超絶に目立つ美男美女のお別れのキスは相当に目立っていたが、あまりにも絵になりすぎていて撮影かなにかだと思われ、きょろきょろとカメラを探す人達がいたのはご愛嬌だろう。
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