俺様弁護士は激愛を貫きとおす
『なった』ではなく『した』のでは? と少し思ったが、城ヶ崎が満足そうな顔なので優羽も嬉しくなる。

「よかったね」
「依頼人の気持ちに寄り添えたのは優羽がいたからだと思う」

 運転席の城ヶ崎が優羽をまっすぐに見つめた。包み込むような強さと優しさがある。
 その表情に優羽の胸はどきどきと大きな音を立てた。

「妻の元に帰りたいと言ったんだ。帰してやりたいと思ったよ。俺だって、なにがあってもきっと優羽の元に帰りたいと願うだろうからな」

 帰る場所……優羽のことをそんなふうに思ってくれていると知って、胸がいっぱいになる。

 この人を幸せにしたい。
 この人と幸せになりたいと優羽は心から思った。

「いつでも帰ってきて? 待っているから」
 優羽のその言葉に城ヶ崎は一瞬目を見開いて、それから花が咲いたように笑った。

「いつでも俺を出迎えてくれ」
 自然に近づいた二人の顔はしばらく離れることはなかった。
 重なる唇からは止めどない愛を感じる。


 きっとどんな時も、優羽は笑顔で心から大事にしたいこの人を出迎えるのだろう。
 これからもずっと……。



      *⋆꒰ঌ┈┈END┈┈໒꒱⋆*
 
 
 
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