イケメンエリート、最後の独身


 だけど、ホヨンに関しては、まだそんな感覚のキスに違いない。
 謙人はホヨンと萌絵が確実にキスをしたという事実に、打ちのめされている。

「萌絵ちゃん…
 ホヨン君はどうかは分からないけど、俺に関しては…」

 謙人は完全に告白をしそうになっている。
 遊び人で生きてきた謙人は、真剣な愛の告白なんてした事がなかった。だから、どのタイミングでどういう言葉でどんなモチベーションでやったらいいのか、全く分からない。
 このままではホヨンへの嫉妬に煽られて、完全な愛の告白をしてしまう。
 どうすればいいのか?なんて考えていたのは一瞬だった。

「萌絵ちゃん…
 俺は萌絵ちゃんの事、真剣に考えてるよ…
 本当に、俺自身、信じられないんだけど、萌絵ちゃんを初めて見た時、完全に頭の中が真っ白になった。いや、ピンク色が正しいんだけど…
 自分の中で何が起こったのかさえ分からなかった。
 実は、今まで人を真剣に好きになった事が一度もなくて、だから、自分の変化に戸惑った。
 でも、もうはっきり分かってるんだ…
 俺は萌絵ちゃんが好きで好きでたまらないって事を…」


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