イケメンエリート、最後の独身


「萌絵ちゃん、出発は二週間後で大丈夫?」

「あ、はい、大丈夫です」

 萌絵は拠点とする場所をヨーロッパへ決めた。アフリカも中東もどちらにも行った事があったし、まだ働いた事がない場所がヨーロッパだった。
 戦争が激化し、日本からのボランティアの人数も制限されていると聞いた。それならそこへ行きたい。手助けを求めている人達がたくさんいるのは分かっている。

「ヨーロッパの拠点はドイツにあるけど、今はポーランドの方で主に活動しているみたいだね。
 ソフィアがドイツに二週間後に行く予定があるから、それに合わせて萌絵も渡った方がいいという話だけど…」

「はい、そう聞いてます」

 明智くんは切なそうな目をしている。

「せっかく友達になれたのに、残念だよ」

 萌絵は小さく頷いた。それは萌絵だって同じ気持ちだから。


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