イケメンエリート、最後の独身


「今日は大切な報告をソフィアの方から預かっています。
 萌絵ちゃんに関する事なんだけど…
 僕の方から言っていい?」

 萌絵は明智さんの問いかけに大きく頷いた。

「萌絵ちゃんはEOCの本採用になりました。
 でも、ここ東京支社の方ではなくて、ドイツに拠点を置く慈善事業部の方です。
 今、こういう世界情勢の中、どこの企業も慈善事業に力を入れている状況で、ソフィアもそのために何年も前からしっかりと基盤を作ってきました。
 今回、東京の採用で萌絵ちゃんを見つけたらしい。
 しばらくの使用期間を経て、萌絵ちゃんにその提案をしようと決めていたみたいです。
 今回、その申し出を萌絵ちゃんも快く受け入れてくれて、こういう形でヨーロッパの方へ異動になりました。
 ソフィアが、今までボランティア活動で培われた萌絵ちゃんのスキルに惚れこんだというわけです」

「ブラボー」

 そう言って拍手をしてくれたのはトオルだった。最高の笑顔で萌絵の再出発を喜んでくれている。

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