跡取りドクターの長い恋煩い
 「過去も今もこれから先の未来も、宗司くんの全部が欲しいと思ってる。
 もちろんハジメテも一緒に経験したい。
 だからね、二人で頑張ろう?
 あ、私ね、こう見えて好奇心旺盛なの。
初めてのことにチャレ……んん……」

 笑美里の壮大な告白に我慢が出来なくなった俺は、再び唇を奪っていた。

 大好きって……。
 嫉妬するって……。
 独占欲って……。

 ずっと笑美里を想い続けていた俺には奇跡が起こったとしか言いようがない。
 それほどに嬉しかったのだ。

 それに経験のない俺を認めるだけでなく、一緒に頑張ろうだと?

 その言葉に俺がどれだけ勇気づけられたかわからない。
 
 「……ありがとう。俺を好きになってくれて」

 「宗司くん!」

 それから俺たちは何度も何度もキスをした。
 お互いの想いが溢れて、身も心も混ざり合いたくなるような衝動が突き上げ、ルームウエアの下の笑美里のふくらみに触れる。

 「あ、ん……」
 
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