意地悪王子様のホワイトデー大作戦
「千歳好きだよ」

「僕は愛してるよ」

「ばっ……」

「ばかっていうなら、早く愛してるに変えてよね?」

案の定、押し黙ったお姫様の手を引きながら、僕は、見上げた煌めく星空に、想いを馳せた。

僕は、きっと隣のお姫様に一生敵わないのだろう。実花子との恋の戦なんて、僕は一生負けっぱなしで構わない。

でも、実花子への愛情だけは、実花子が僕に向けてくれる愛情に負ける訳にはいかないから。

「次は、僕が勝ちにいくからね」

にこりと笑った僕に、実花子が口角を上げた。

「簡単には、負けてあげないから」

僕は、これから永遠(とわ)にお姫様と未来への希望だけを抱いて、寄り添って歩いていく。どこにも行かせやしない。永遠に僕の腕の中にいて。


────ね。愛しい、僕のお姫様。





2022.1.15 遊野 煌


※フリー素材です。
< 14 / 14 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:21

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

深夜1時のミルクティー
遊野煌/著

総文字数/13,375

恋愛(オフィスラブ)21ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
お菓子メーカーで働く望月未果(もちづきみか)は仕事帰りに、同期で恋人の高森圭太(たかもりけいた)の浮気現場を目撃してしまう。 あまりのショックでホームでひとしきり泣いているうちに終電を逃してしまった未果。 仕方なく徒歩で自宅に向かおうとしていたところ、同じ部署で五つ年下の後輩である、塩谷智郷(しおやちさと)から声をかけられて──。 「──とりあえずの避難所でうち来ますって聞いてんすけど?」 終電を逃した後から始まる恋?年下男子との、ある一夜のお話。 ※画像はフリー素材です。
白い女
遊野煌/著

総文字数/10,808

ミステリー・サスペンス18ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
夫の転勤に伴い一家で引っ越してきた、小林里奈は向かいに住む杉原美穂子に見覚えがある気がするが思い出せない。 やがて美穂子は里奈の知らぬ間に夫の悠作や息子の悠聖に近づいて──。 ※フリー素材です。
泣き虫サンタクロースの恋
遊野煌/著

総文字数/9,475

青春・友情20ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
高校三年生の柊菜緒(ひいらぎ なお)と日浦拓斗(ひうら たくと)は幼なじみ。 菜緒は拓斗に長らく片想いをしているが、居心地の良い今の関係が壊すのが怖くて、なかなか気持ちを伝えられない。 そんな菜緒はクリスマスが誕生日でもある拓斗のために、手編みのマフラーをプレゼントして気持ちを伝えようとするけど──。 ※こちらはリレー小説です。お相手は仲良しの……紀本明(@akira_kimotooo)さんです💗クリスマス記念に二人でリレーしながら短編を書き下ろしました🎄🎅 ※表紙はフリー素材。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop