意地悪王子様のホワイトデー大作戦
「千歳好きだよ」

「僕は愛してるよ」

「ばっ……」

「ばかっていうなら、早く愛してるに変えてよね?」

案の定、押し黙ったお姫様の手を引きながら、僕は、見上げた煌めく星空に、想いを馳せた。

僕は、きっと隣のお姫様に一生敵わないのだろう。実花子との恋の戦なんて、僕は一生負けっぱなしで構わない。

でも、実花子への愛情だけは、実花子が僕に向けてくれる愛情に負ける訳にはいかないから。

「次は、僕が勝ちにいくからね」

にこりと笑った僕に、実花子が口角を上げた。

「簡単には、負けてあげないから」

僕は、これから永遠(とわ)にお姫様と未来への希望だけを抱いて、寄り添って歩いていく。どこにも行かせやしない。永遠に僕の腕の中にいて。


────ね。愛しい、僕のお姫様。





2022.1.15 遊野 煌


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