エリート御曹司は極秘出産した清純ママを一途な愛で逃がさない
「今はもう気づいたんだ?」

清都さんがからかうように言ったとき、砂遊びに飽きた光太がすっくと立ち上がった。

「はい、もちろんです」

笑いながら私はおもちゃの砂を払い、専用の袋にしまう。

光太を手洗い場に連れて行くために、立ち上がろうとしたとき。

「だったら、」

ジリッと砂を踏みしめてこちらに接近した清都さんが、腕を掴んで私の体を引き寄せる。

「今夜、ベッドの上で聞かせて」

吐息交じりで届いたのは、極上の耳打ち。

「へ⁉」

突然の色気を宿した甘いささやきに、私はギョッとして肩を跳ね上がらせた。

清都さんは片目を細める魅惑的な笑顔を残し、光太の手を引いて先に手洗い場に向かう。

「光太、ママのお弁当楽しみだな」
「ん!」

木漏れ日の下で笑い合うふたりは、私にとってなにものにも代えがたく大切だと心から思う。

今夜たくさん聞いてもらおう。
上司としての清都さんも、パパとしての清都さんも。旦那様としても、大好きです、と。

紅潮してきた頬を冷ますため手うちわでパタパタ煽いでから、私は急いでふたりの後を追った。




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