エリート御曹司は極秘出産した清純ママを一途な愛で逃がさない
「大きな山を作ろう。ママも手伝って」
「はぁい」
気を取り直して三人で砂場にしゃがみ込むと、砂を掘り始める。
「そういえば、さ」
ホイールローダーで砂を集めるのに夢中な光太の隣で、清都さんがぽつりと言った。
「うちの両親に会ってもらって、ふたりでホテルに泊まった夜、俺は失恋したばかりだときみに話ただろ?」
「え?」
熊手で砂を搔いて、清都さんは目をぱちくりさせた私を見つめる。
「どうしたんですか? 急にそんな話……」
「いや、光太が振られるところを見て不意に思い出してね」
清都さんがいたずらっぽく笑った。
「光太は振られたわけじゃないですよ。ただあの子が遊びたい気分じゃなかっただけで」
「ああ、そうだな」
光太のプライドのため、私がちょっとムキになって言うと、清都さんは口もとを緩めてうなずく。
「けど、清都さんはどなたかに振られたんですか? 以前、あれは言葉の綾だと言ってましたよね?」
ホイールローダーで集めた砂をバケツに入れる作業を手伝いながら聞くと、清都さんは眉根を寄せて微笑んだ。
「あれは、映美にって意味だよ」
……私に?
「へ?」
意味がわからなくてきょとんとする私を、清都さんは片眉にアクセントをつけて見つめ返した。
「だってあのとき、好きな人もいないって言うから。映美が俺には全然なびいてないんだとわかって、絶望した」
「え……」
ホテルに泊まった日を思い返す。
たしかにあのとき、好きな人はいないのか?と清都さんに聞かれたっけ。
だけど、直接告白されたわけじゃない。
「あれが、失恋したことになるんですか?」
子どもみたいに拗ねた顔でうなずかれ、思わず口端から笑みがもれた。
「私、そのときはまだ気づいてなかったんです。ずっと前から清都さんに対して抱いている気持ちの正体が、なんなのか」
尊敬と憧れだと思っていたけれど、とっくに恋だったんだ。
傷ついたり、思い悩んだりもしたけれど、だからこそこうして家族で一緒に過ごせる日々が、かけがえのない幸せだと実感している。
「はぁい」
気を取り直して三人で砂場にしゃがみ込むと、砂を掘り始める。
「そういえば、さ」
ホイールローダーで砂を集めるのに夢中な光太の隣で、清都さんがぽつりと言った。
「うちの両親に会ってもらって、ふたりでホテルに泊まった夜、俺は失恋したばかりだときみに話ただろ?」
「え?」
熊手で砂を搔いて、清都さんは目をぱちくりさせた私を見つめる。
「どうしたんですか? 急にそんな話……」
「いや、光太が振られるところを見て不意に思い出してね」
清都さんがいたずらっぽく笑った。
「光太は振られたわけじゃないですよ。ただあの子が遊びたい気分じゃなかっただけで」
「ああ、そうだな」
光太のプライドのため、私がちょっとムキになって言うと、清都さんは口もとを緩めてうなずく。
「けど、清都さんはどなたかに振られたんですか? 以前、あれは言葉の綾だと言ってましたよね?」
ホイールローダーで集めた砂をバケツに入れる作業を手伝いながら聞くと、清都さんは眉根を寄せて微笑んだ。
「あれは、映美にって意味だよ」
……私に?
「へ?」
意味がわからなくてきょとんとする私を、清都さんは片眉にアクセントをつけて見つめ返した。
「だってあのとき、好きな人もいないって言うから。映美が俺には全然なびいてないんだとわかって、絶望した」
「え……」
ホテルに泊まった日を思い返す。
たしかにあのとき、好きな人はいないのか?と清都さんに聞かれたっけ。
だけど、直接告白されたわけじゃない。
「あれが、失恋したことになるんですか?」
子どもみたいに拗ねた顔でうなずかれ、思わず口端から笑みがもれた。
「私、そのときはまだ気づいてなかったんです。ずっと前から清都さんに対して抱いている気持ちの正体が、なんなのか」
尊敬と憧れだと思っていたけれど、とっくに恋だったんだ。
傷ついたり、思い悩んだりもしたけれど、だからこそこうして家族で一緒に過ごせる日々が、かけがえのない幸せだと実感している。