Contact〜再会した初恋の君に〜

次は宏和の両親に会いに行く。

金田さんのことがあり、本当に私でいいのか、認めてもらえるのかが心配になり不安で口数が少なくなる。

車で宏和の実家に向かう途中「大丈夫だから…」なんて言ってくれるけれど、高まる緊張は止まらない。

「だって…。金田さんのこともあるし…。私が宏和の妻になることを簡単に許してもらえるのか…もう、不安しかないよ」

ネガティブ全開の私は声まで震えてくる。

赤信号でブレーキを踏んだ宏和が膝の上に置いた私の手にポンポンと軽く触れ手を重ねてきた。

「俺が紗希にべた惚れなの知ってるから大丈夫」

不敵な笑みを浮かべて、持ち上げた私の手にキスを落とす。

安心させるようにしてくれたのだと思うけど、照れくささに慌てる私は握られた手を引き抜く。

「べた惚れって…それはそれで恥ずかしいよ」

手で顔を隠して首を左右に振っていると、交差点を左折したところで声をかけられる。

「もうすぐ着くよ」

手を顔から離して辺りを見回すと大きな門が見えてきた。宏和がリモコンを操作すると開いた門の中へと車を進め、洋館風の大きな家の前に車を停めた。

「ここ?」

ガレージには高級車が3台停まっている。
やはり宏和の実家と自分の家とでは釣り合いが取れないのではないかと不安が増す。

「うん、ここ。さぁ、待ってると思うから行こう」

助手席のドアを開け、車を降りる私の手を取りエスコートしてくれる。

玄関の扉を開け宏和が「ただいま」と言って中に入ると、パタパタと足音をさせながら宏和のお母様が笑顔で出迎えてくれた。
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