Contact〜再会した初恋の君に〜

彼女が初めて俺の後ろの席に座った時、後から見られていると思うだけで妙な緊張感が走ったことは今も忘れていない。

俺がクラス委員になることが決まり、一緒に仕事をしてくれる女子を選ぶとなったときに、田中以外の女子が手を挙げた。

田中はいかにも関心がないという態度で窓の外を眺めていて、俺への関心の低さを表していた。

あいつ、なんで手を挙げないんだよ。普段はおせっかいやきなくせに…。ここで手を挙げない理由がまったくわからない。

…そんなことを心の中で考えていた。

俺にあまりにも関心がなさそうな田中が、どうしたら俺のことを気にしてくれるようになるのか…。

とにかくなんでもいいから理由をつけて、彼女を指名する。そうしてクラス委員を引き受けてもらった時には、やっと掴んだ接点にニヤける顔を隠すのに必死だった。

クラス委員になったのをきっかけに一緒に活動したことで俺たちの距離がいっきに縮まった。
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