Contact〜再会した初恋の君に〜

夏休み前に二人きりの教室でクラス委員の仕事をしていた時に、彼女が上目遣いで俺を睨んできたことがあった。

その時の彼女がかわいすぎて、確か「そんな顔して見んなよ」と横を向き、照れて赤くなっているであろう顔を隠したことがあった。

心の中で「反則だろう。かわいすぎる」と悶えたが、あの顔を見られただけで幸せな気持ちになったことは忘れていない。

そう、完全に彼女に落ちたのはあの時だったかもしれない。

そうでなければ、彼女の実家を継ぐなんて口にはしなかったと思う。

思わず溢れた本音だった…。

他の子では絶対に考えることすらしなかった未来を思い描いたんだ。

もっと俺だけが知っている彼女を増やしたくて、一緒にジェラートを食べに行ったことは大切な思い出の一つだ。

彼女がスプーンでジェラートを掬った時に彼女の手を掴んで、それを俺の口に入れてしまった時の驚いた顔もかわいかった。

「ごちそうさま」と言った後に「俺のも味見する?」と言ってジェラートをのせたスプーンを彼女の口元に持っていき食べさせた。

その時見せてくれた戸惑いながらも美味しそうに食べていた顔も俺のツボにはまった。

顔を赤らめ俯いてしまった彼女が「これも美味しいね…。ごちそうさまでした」と言ってくれた時には、嫌がられなくてよかったと心底安心した。

一歩間違えればセクハラだっただろう行為だが、それだけ必死だった自分に笑った。
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