恋の仕方、忘れました
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下半身がダルい。
あの後も、ねちねちねちねちと攻め立てられた私の身体は、もう疾うに限界を超えていたらしく、事が終わった今ベッドの上から動けないでいた。
けれど、私をそうさせた犯人である主任は、疲れを見せる様子もなく立ち上がり寝室から姿を消したかと思うと、ペットボトルに入ったミネラルウォーターを持って戻ってきた。
「飲む?」
「頂きます」
そう言ってみたはいいものの、起き上がるのがしんどい。
そんな私を見て、主任は目を細めながらベッドの縁に腰を下ろす。
「今日の主任、意地悪でした」
「優しく出来ないって言ったはすだけど」
「あれならまだ激しくされた方が良かったかも」
今日の主任は激しいとは程遠く、ゆっくりじわじわと攻めてくるからもどかしかった。
だけどそれで分かったのは、ゆっくりでも絶頂に達してしまうということ。
むしろイキっ放しといいますか、何度も登りつめているというのに動きを止めてくれないから、頭がおかしくなりそうだった。
ずっと脚に力は入るし、お陰で未だにガクガクしている。
でも何度も達してしまうのは私だけで、主任が果てないから終わらない。もういいですって何度も伝えたのに、聞き入れてはくれなかった。
主任の腹黒さを知ってしまった瞬間でもあり、同時にまた新しい彼を知れたことが嬉しくもあった。