恋の仕方、忘れました





二週間が過ぎただろうか。

未だ主任を目で追い続ける私は、もうそれが日課になりつつあった。

異動がない限りずっと近くで彼を見れるわけだし、このまま私は仕事人間として生きて、たまに主任とするお喋りを楽しみに生きるのも悪くないとさえ思っていた。

親には申し訳ないけど元々結婚願望なんてないようなものだし、主任という完璧な人間を知ってしまった以上、彼以上にいい男を見つけられる気がしない。
友達に言われた“理想が高い”は、あながち間違っていないのかも。

でも略奪は嫌だし、そもそも社内恋愛をする気はなかったし。

祐真さんと羽目を外す前に戻っただけ。
いや、その時より少し楽しみが増えただけ。

そう思うようになっていた。






───しかしそんなある日、事件が起きた。

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