恋の仕方、忘れました
主任は前もって部長に直帰することを伝えてくれていたらしい。けれど結局海には連れて行ってもらえず、気付けば車は見覚えのある道を通っていた。
恐らく時間を潰すために遠回りしたのだろう。会社からここまではそんなに遠くないはずなのに、もう日はとっくに沈んでいた。
それでもあっという間に時間が過ぎたのは、主任がたくさん話しかけてくれたから…ではなく、主任と二人きりでいられるだけで幸せだったから。
案外運転中の主任は静かだったけど、運転している姿を見ていられるだけで楽しかったし、そのスマートな運転技術に見惚れてしまいそうになるから、結局イケメンは何をしてもイケメンだということがよく分かった。
パーキングに車をとめて、少し歩いたところにあったのはあの日来た大衆居酒屋。
やっぱり主任はここの常連らしく、店に入ると前回同様、店長らしき人に会釈していた。
「またここでよかったか?」
「はい、ここの料理もお酒も全部美味しかったので、また来たいと思ってました」
「ならよかった。まぁ処女のお前はお洒落なフレンチとかに連れて来られることを想像してたんだろうけど」
「処女ではないですけど…フレンチは否定出来ませんね」
そういえばあの日、主任がまさか大衆居酒屋に連れて来てくれるなんて思わなかったから、テーブルマナーを復習しながらタクシーに乗ってたっけ。と、初めて主任と飲んだ日のことを思い出して、私の頭の中がバレバレだったことに恥ずかしくなる。
やはり私の思考は、男に慣れていない、夢を見すぎな処女と同じらしい。
いや、そこに処女は関係ないと思うけど。
恐らく時間を潰すために遠回りしたのだろう。会社からここまではそんなに遠くないはずなのに、もう日はとっくに沈んでいた。
それでもあっという間に時間が過ぎたのは、主任がたくさん話しかけてくれたから…ではなく、主任と二人きりでいられるだけで幸せだったから。
案外運転中の主任は静かだったけど、運転している姿を見ていられるだけで楽しかったし、そのスマートな運転技術に見惚れてしまいそうになるから、結局イケメンは何をしてもイケメンだということがよく分かった。
パーキングに車をとめて、少し歩いたところにあったのはあの日来た大衆居酒屋。
やっぱり主任はここの常連らしく、店に入ると前回同様、店長らしき人に会釈していた。
「またここでよかったか?」
「はい、ここの料理もお酒も全部美味しかったので、また来たいと思ってました」
「ならよかった。まぁ処女のお前はお洒落なフレンチとかに連れて来られることを想像してたんだろうけど」
「処女ではないですけど…フレンチは否定出来ませんね」
そういえばあの日、主任がまさか大衆居酒屋に連れて来てくれるなんて思わなかったから、テーブルマナーを復習しながらタクシーに乗ってたっけ。と、初めて主任と飲んだ日のことを思い出して、私の頭の中がバレバレだったことに恥ずかしくなる。
やはり私の思考は、男に慣れていない、夢を見すぎな処女と同じらしい。
いや、そこに処女は関係ないと思うけど。