恋の仕方、忘れました
「テク…………ん??」
「セックス、お上手ですか?」
いまいちピンときていないイノケンさんに分かりやすく説明し直すと、彼は「おお!」と声を上げ、笑顔になった。
「物凄くストレートだね。まぁ経験は浅くないし、男のプライドってものがあるから下手とは言いたくないよな。あ、いや、でも経験は浅くないとは言ってもあれだよ、普段からヤりまくってるとかそういんじゃなくて、本当に君がタイプで、だから君がベッドの上でどう乱れるのかはとても興味があって……」
「優しく抱いてくれます?」
「おっふ。君ほんとにどストレートだね」
ペラペラと喋り続けるイノケンさんを少し鬱陶しいと思ったけれど、そんなこと言ってられない。
きっとこれはチャンスだ。今ここで確かめるしかないと、この時の私は本気でそう思った。
このまま主任を追い続けたって、きっと未来はない。
やり方は間違っているのかもしれないけど、行動に移さなきゃ前に進めないから。
「なになに?イチャイチャプレイが好きなの?」
「はい。それはもうめちゃくちゃに優しく抱いて下さい」
「めちゃく……え、実は闇抱えてる系とかじゃないよね?」
「死ぬほど優しくお願いします!!」
ここにきてイノケンさんの方が若干引きつつあるけど、私も必死だった。
「───じゃあ、ホテル行こっか」