恋の仕方、忘れました
主任が言うには、その双子の妹さんは兄のことが好き過ぎるあまり、兄に彼女がいると聞き付ければすぐにあの手この手を使って破局に導いたという強者らしい。
いくつになってそんなことしてんだよ。と心の中で呟いたけれど、どうやら妹さんとは10も歳が離れているようで、確か主任がああ見えて30?歳くらいだから、もし20歳なら…まぁ、うん…やっぱないな。
主任が今までどんな人と付き合ってきたのかも気になるけれど、今はそれより妹の方が気になる。普通に考えて恐ろし過ぎるから。
けど、主任みたいな人が兄なら…そうなっても仕方ないのかも。こんなにかっこよくて優しくて、仕事もこなせる男が変な女に捕まって、それが後に義姉になるなんて考えたら絶対嫌だもん。
……そう思うと、やっぱり主任の言う通り、私もお姉ちゃんにきちんと全てを話して、祐真さんと別れるように言った方がいいのかもしれない。
二人を引き離す原因が自分にあることが苦しいけど、お姉ちゃんにはもっといい人が必ずいると思うから。
「それにしても、あの電話を彼女だと勘違いされてるとは思わなかった」
「……え、あ、そりゃしますよ」
主任の声で我に返った私は、脳内で話が脱線していたことに気付いて、慌てて元に戻した。
「話し方もそうだし、内容が“寝てろ”とか、“後で”とか、そんなんだったら同棲してる彼女だと思うに決まってるじゃないですか」
「ふーん…よく覚えてるな」
「そりゃそうですよ。好きなんですもん」
「ん?何か言った?」
思わず小声で本音が漏れたけど、主任には聞こえていなかったらしく小首を傾げている。
さっき電話で愛を叫んだのだからこの気持ちは既にバレてはいるのだけれど、こうして改めて伝えるのはなんだか気が引けて、咄嗟に「何でもないです」と返してしまった。
いくつになってそんなことしてんだよ。と心の中で呟いたけれど、どうやら妹さんとは10も歳が離れているようで、確か主任がああ見えて30?歳くらいだから、もし20歳なら…まぁ、うん…やっぱないな。
主任が今までどんな人と付き合ってきたのかも気になるけれど、今はそれより妹の方が気になる。普通に考えて恐ろし過ぎるから。
けど、主任みたいな人が兄なら…そうなっても仕方ないのかも。こんなにかっこよくて優しくて、仕事もこなせる男が変な女に捕まって、それが後に義姉になるなんて考えたら絶対嫌だもん。
……そう思うと、やっぱり主任の言う通り、私もお姉ちゃんにきちんと全てを話して、祐真さんと別れるように言った方がいいのかもしれない。
二人を引き離す原因が自分にあることが苦しいけど、お姉ちゃんにはもっといい人が必ずいると思うから。
「それにしても、あの電話を彼女だと勘違いされてるとは思わなかった」
「……え、あ、そりゃしますよ」
主任の声で我に返った私は、脳内で話が脱線していたことに気付いて、慌てて元に戻した。
「話し方もそうだし、内容が“寝てろ”とか、“後で”とか、そんなんだったら同棲してる彼女だと思うに決まってるじゃないですか」
「ふーん…よく覚えてるな」
「そりゃそうですよ。好きなんですもん」
「ん?何か言った?」
思わず小声で本音が漏れたけど、主任には聞こえていなかったらしく小首を傾げている。
さっき電話で愛を叫んだのだからこの気持ちは既にバレてはいるのだけれど、こうして改めて伝えるのはなんだか気が引けて、咄嗟に「何でもないです」と返してしまった。