恋の仕方、忘れました
「さっき誰といたのか知らないけど、まさかヤってないよな」


「ヤっ……てません。断じて」



主任の圧が凄くて、首をぶんぶんと横に振る。



「さすがに事後で告白なんて出来ないです」


「だよな」



私の返事に納得したのか、主任は掴んでいた私の手を離した。

解放された───と、思ったのも束の間。
透かさず今度は彼の手が私の後頭部に回り、











「……煙草くさ」





そう小さく零した彼は───私の唇に、触れるだけのキスをした。

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