先生の愛が激重すぎる件
今日は何の予定もないし、明日は夜勤で夜更かしもできる。あの広いマンションに一人でいるのも確かにつまらない。
当直室に忍び込むのは正直言って気が引けるけど、差し入れするくらいなら問題ないだろう。
「本当か?」
嬉しそうな先生につられて私も笑顔になる。
「はい。なにが食べたいですか?」
「うーん、そうだな。……オムライス!」
先生が好きなのはふわとろ卵にデミグラスソースがかかっているようなこじゃれた感じではなくて、薄焼き卵にくるんでケャップをたっぷりかけたタイプ。
「了解。じゃあ、またあとで」
「おう! 待ってるぜ」
嬉しそうに先生は言って、仕事に戻っていった。
私は病院を出ると、近所のスーパーへ向かった。サラダ用に野菜。オムライス用に玉ねぎとマッシュルーム、鶏肉と卵をかごに入れた。後はドレッシングを買えばいいだろう。
調味料の棚の前でお洒落なビンに入ったトマトソースが目に入る。完熟したトマトだけを使っていると書いてあり、濃厚で甘みもあるようだ。冷蔵庫にはケチャップがあるけれど、思わず手に取った。
「うわ、八百円もするのか……」
普段使いをするなら絶対に買わない値段だ。でも、せっかくの差し入れだしおいしいオムライスにしたい。
レジで会計をし、エコバッグに詰めるとマンションに戻る。簡単に部屋の掃除をし、炊飯器にお米をセットするとシャワーを浴びた。
これからまた病院に戻るんだから帰ってから浴びればいいのだけれど、日中仕事をして汗をかいた。だからニオイがしたらいやだなと思ったのだ。
「……て、抱きしめられることを前提に考えているわけじゃないんだからね」
急に恥ずかしくなって自分で自分に言い訳をした。
仕事以外の時間を荒木先生と過ごすことが当たり前になり、どちらかが夜に不在の時は寂しさや物足りなさを感じるようになっていた。
だから本当は『辛い』といった先生のことを笑う資格なんてなくて、差し入れを届けることだって私が会いに行きたかったからだ。
「多分、好き」
でも、この気持ちに確信が持てない。
シャワーを浴び終えて着替えると、軽く化粧を施した。エプロンを付け、キッチンに立つ。
当直室に忍び込むのは正直言って気が引けるけど、差し入れするくらいなら問題ないだろう。
「本当か?」
嬉しそうな先生につられて私も笑顔になる。
「はい。なにが食べたいですか?」
「うーん、そうだな。……オムライス!」
先生が好きなのはふわとろ卵にデミグラスソースがかかっているようなこじゃれた感じではなくて、薄焼き卵にくるんでケャップをたっぷりかけたタイプ。
「了解。じゃあ、またあとで」
「おう! 待ってるぜ」
嬉しそうに先生は言って、仕事に戻っていった。
私は病院を出ると、近所のスーパーへ向かった。サラダ用に野菜。オムライス用に玉ねぎとマッシュルーム、鶏肉と卵をかごに入れた。後はドレッシングを買えばいいだろう。
調味料の棚の前でお洒落なビンに入ったトマトソースが目に入る。完熟したトマトだけを使っていると書いてあり、濃厚で甘みもあるようだ。冷蔵庫にはケチャップがあるけれど、思わず手に取った。
「うわ、八百円もするのか……」
普段使いをするなら絶対に買わない値段だ。でも、せっかくの差し入れだしおいしいオムライスにしたい。
レジで会計をし、エコバッグに詰めるとマンションに戻る。簡単に部屋の掃除をし、炊飯器にお米をセットするとシャワーを浴びた。
これからまた病院に戻るんだから帰ってから浴びればいいのだけれど、日中仕事をして汗をかいた。だからニオイがしたらいやだなと思ったのだ。
「……て、抱きしめられることを前提に考えているわけじゃないんだからね」
急に恥ずかしくなって自分で自分に言い訳をした。
仕事以外の時間を荒木先生と過ごすことが当たり前になり、どちらかが夜に不在の時は寂しさや物足りなさを感じるようになっていた。
だから本当は『辛い』といった先生のことを笑う資格なんてなくて、差し入れを届けることだって私が会いに行きたかったからだ。
「多分、好き」
でも、この気持ちに確信が持てない。
シャワーを浴び終えて着替えると、軽く化粧を施した。エプロンを付け、キッチンに立つ。