先生の愛が激重すぎる件
短い国内旅行だし、足りないものがあれば現地調達すればいい。
「遅いなぁ……明日早起きしなくちゃいけないんだけど」
リビングの掛けてある時計を見ると、午前零時を過ぎてしまっていた。明日は新宿から7:31に出る特急列車に乗る予定で、駅までのタクシーも予約した。
まさかこのまま帰ってこないなんてことが――!?
翌朝、先生が隣に寝ていないことで覚悟はしていたつもりだった。
スマホを見ると先生からLINEのメッセージが来ている。
《ごめん、明日美。旅行へはいけない。俺抜きでゆっくりしてきて。またあとで連絡する。まじでごめん》
送信してきたのは明け方。
オペが終わって患者さんの経過をみながら仕事をこなして仮眠したらこの時間だった。そう推測できる。
仕事なら仕方がない。患者をほったらかして旅行に来るような先生は好きではない。
でも、
「“俺抜き”じゃ意味ないんだけどな……」
この旅行は私が計画して、料金も私が支払った。
というのも先生と暮らすようになってから生活費のほとんどが先生持ちで事あるごとにプレゼントもしてくれる。家事だってできる限りのことは進んでしてくれていた。
だから私はお礼も兼ねてこの旅行を計画したのに。
「…………ま、いっか。お礼ならまたいつでもできるし。せっかくの旅行だし、楽しんでこよう」
私はそう自分に言い聞かせ、マンションのエントランスからタクシーに乗り込んだ。
「新宿駅までお願いします」
新宿駅に着くと構内のコーヒーショップで買ったコーヒーを啜りながら特急列車のホームで電車が来るのを待つ。
平日ということもあり、観光地へ向かう列車はおもった以上に空いていた。
指定席に座り座席のポケットに入っていたフリーペーパーを手に取る。パラパラとめくっていると“女子旅”という見出しが目に留まった。
「小春を呼んだら来るかな」
ホテルも二人で予約しているからひとりで泊まるのも寂しいし、一泊だけでもいいから遊びに来れないだろうか。
私は手帳を取り出すと挟んである勤務表を広げた。けれど、彼女は今日日勤で翌日は準夜勤の予定だ。流石に旅行に連れ出すわけにもいかない。
「だめか……ん? もしかして野原さん夜勤明けの二連休じゃない!」
「遅いなぁ……明日早起きしなくちゃいけないんだけど」
リビングの掛けてある時計を見ると、午前零時を過ぎてしまっていた。明日は新宿から7:31に出る特急列車に乗る予定で、駅までのタクシーも予約した。
まさかこのまま帰ってこないなんてことが――!?
翌朝、先生が隣に寝ていないことで覚悟はしていたつもりだった。
スマホを見ると先生からLINEのメッセージが来ている。
《ごめん、明日美。旅行へはいけない。俺抜きでゆっくりしてきて。またあとで連絡する。まじでごめん》
送信してきたのは明け方。
オペが終わって患者さんの経過をみながら仕事をこなして仮眠したらこの時間だった。そう推測できる。
仕事なら仕方がない。患者をほったらかして旅行に来るような先生は好きではない。
でも、
「“俺抜き”じゃ意味ないんだけどな……」
この旅行は私が計画して、料金も私が支払った。
というのも先生と暮らすようになってから生活費のほとんどが先生持ちで事あるごとにプレゼントもしてくれる。家事だってできる限りのことは進んでしてくれていた。
だから私はお礼も兼ねてこの旅行を計画したのに。
「…………ま、いっか。お礼ならまたいつでもできるし。せっかくの旅行だし、楽しんでこよう」
私はそう自分に言い聞かせ、マンションのエントランスからタクシーに乗り込んだ。
「新宿駅までお願いします」
新宿駅に着くと構内のコーヒーショップで買ったコーヒーを啜りながら特急列車のホームで電車が来るのを待つ。
平日ということもあり、観光地へ向かう列車はおもった以上に空いていた。
指定席に座り座席のポケットに入っていたフリーペーパーを手に取る。パラパラとめくっていると“女子旅”という見出しが目に留まった。
「小春を呼んだら来るかな」
ホテルも二人で予約しているからひとりで泊まるのも寂しいし、一泊だけでもいいから遊びに来れないだろうか。
私は手帳を取り出すと挟んである勤務表を広げた。けれど、彼女は今日日勤で翌日は準夜勤の予定だ。流石に旅行に連れ出すわけにもいかない。
「だめか……ん? もしかして野原さん夜勤明けの二連休じゃない!」