サイコな機長の偏愛生活(加筆修正中)



「おはようございます!F大学病院から来ました、元宮 篤志(二十九歳)です。専門は心臓外科ですが、それ以外の知識も沢山得たくて交換研修医に志望しました。一カ月間、どうぞ宜しくお願います」

午前七時五十分に出勤すると、彼は既に医局にいた。
今日から交換研修医で、彩葉の指導下で研修を積む医師だ。

「おはようございます。担当医の環 彩葉と申します。よろしくね」

彩葉は元宮へ左手をスッと差し出した。
その手を力強く握る元宮。

見た目もさることながらはきはきとしていて、いかにも体育会系だ。
……医師なのに。

「今後の主なスケジュールはこんな感じで、それプラス緊急なオペや紹介状で来院される患者のカンファランスとかがあります」
「はい」

彩葉は事前に作成しておいたスケジュール表を手渡す。
自身のスケジュールに則って作成したそれは、大小あれど、ほぼ毎日のように手術予定が記されている。

「凄いですね、このオペ予定」
「心臓外科だけでなく、……胸部外科だからね」

担当する手術は主に心臓だが、肺や心臓周辺の血管に伴う手術もある。
しかも、彩葉が担当するのは、重篤な患者ばかりだ。

一週間後から約二週間不在にする葛城の分も担当するため、この先一カ月は地獄のような日々を過ごさなければならない。

「とりあえず、回診予定のカルテを確認して貰える?受信メールの確認だけしたいから」
「はいっ」

彩葉は共有パソコンを立ち上げ、自身が受け持つ患者のカルテを開いた。
そして、自身のパソコンも立ち上げ、メールボックスを確認する。

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