極上タラシオトコの本気を引き出す方法
車に入って、広瀬先生は急いでエンジンを付けて車内に暖房を入れてくれた。
「ほんとごめん。身体冷やしちゃったな」
そう言いながら後部座席に積んであったブランケットを私にかけてくれる。
「ほんと、最初は海じゃなくてドライブしようと思ってたから準備が足りてなかった。
反省だな。ごめん」
「全然です!私は広瀬先生と海にこられて嬉しかったです。
夜の海が好きになりましたし」
笑ってそう言うと、広瀬先生も笑ってくれた。
しばらくして私がまたくしゅんとくしゃみを出すと、とうとう広瀬先生はジャケットを脱いでかけてくれた。
「もう車内だいぶあったかくなってきたし、いいだろ?」
「私はブランケットもあるし、先生まだ、全然寒くないですか?」
「いや、こんなの平気だから。
冬の当直室のほうが地獄」
そんなふうに少し冗談を言いながら笑ってくれる広瀬先生はやっぱり素敵だ。
こんなにいい人もう居ないかもなんて思いながら先生を見つめていると、私の手をぎゅっと握ってくれた。