極上タラシオトコの本気を引き出す方法



いざ車に乗ると、さっきよりは少し顔色が戻っているように見える広瀬先生に私はさっき自販機で買ってきたお茶を渡した。



「大丈夫ですか?」



私があまりにも心配するから、広瀬先生は

「体調が悪いわけじゃないよ。
実はあんまり動物が得意じゃなくて」


と衝撃な発言をした。



「えっ!?なんで言ってくれなかったんですか」


「や、だって。莉子はすごい楽しんでたから、それを見てたいなと思って。」



「今日は先生の誕生日なのに!
私、無理やりウサギの所まで連れて行っちゃったし」



「意外と餌やってたら可愛いんだなって思えたし、俺はよかった」



どこまでも私のことを優先してくれる広瀬先生にも、そんなことにも気づけなかったことにも、申し訳なさ過ぎる。



「いいって。俺も十分楽しんだし、莉子が気にすることねぇよ」



そう言って笑う広瀬先生はやっぱり優しすぎると思う。




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