極上タラシオトコの本気を引き出す方法
「いや、水野さんの家まで送るよ」
そう言ったけど、頭を冷やしたいから、と水野さんは車を降りていった。
ふと莉子を見ると、すやすやとまだ眠っている。
相変わらず可愛い寝顔に触れたくなる気持ちを我慢して、莉子から離れないと、また傷つけてしまうと自分に言い聞かせる。
きっとこれが2人でいられる最後の時間だろう。
だから水野さんは気を使ってくれたのかもしれない。
どこまでも優しい莉子の親友だと改めて思いながら、莉子の家まで車を走らせた。
マンションの下に着いて、助手席側に回って「莉子、家ついたよ」と声をかけてみると、「ん〜」と眉間に皺を寄せるだけで、目は開けない。
「ちょっと抱えるぞ」
そう言ってまたお姫様抱っこをしたら、「広瀬先生…?」と少しを目を開けた。
「うん。家上がるよ?」
そう言って階段を上っていると、「先生…会いたかった…」と莉子が腕の中でそう言って俺の首に腕を回してきた