鎖に繋がれた月姫は自分だけに跪く竜騎士団長に焦がれてやまない
「いや。不意打ちされて驚いただけだから、大丈夫だ。あー……オデットには嫌な事かもしれないが、これがこうして反応していることについては、苦情は受け付けられない。この状況では如何ともし難い生理現象だし、自分では止められない。嫌なら、魅力的で柔らかそうな身体を仕舞ってくれ」

 夜も彼主導のままではいけないと、誘惑をしたくて裸体のままで彼の目の前に現れたのはオデットの方だ。だが、それを指摘することもなく、キースは優しく宥めるように言った。

 屈折しているようにも見えるお湯の中に、先程掴んでしまったキースのものが揺れる。

「こんな形、だったんですね。私、いつも気持ち良すぎて、気が付いたら終わっていたから……」

 生々しいグロテスクな様相を見せ、乙女らしく変わらずに恥じらいを見せるオデットに配慮して今の今まで、一切見せてはいなかったものを、こうしてまじまじと見つめられキースは何とも言えない顔になっていた。

「……そうだな。硬くないと、あそこには入らない。こういう風な、作りになっている」

「これって、手で触っても気持ち良いんですよね?」

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