鎖に繋がれた月姫は自分だけに跪く竜騎士団長に焦がれてやまない
「キースは、先代の王弟スピアリット公爵の息子で、彼は公爵家の従姉妹にあたる方と結婚して臣下になった。立場的に継承権は下だろうが誰よりも、ヴェリエフェンディの王族の血が濃いんだ……何なら、世継ぎの姫よりもな。だから、あいつを次期王にと推す勢力があるのも、仕方ない事だ」
「……でも、キース様は……」
複雑な表情になったオデットに、アイザックは目を眇めた。
「そう。君も知っている通りにあいつは王位など、全く望んでいない。この国を護る竜騎士の一人になったのも、そんな反発の強い気持ちの現れだろう。竜騎士は、死ぬほど努力してもそうそうなれるものでもない。竜騎士候補になるだけでも、非常に狭き門である上に、選ぶ竜は決して忖度などしない。王弟の息子だろうが庶民の息子だろうが、あいつらにとっては同じ事だからな。気に入らなければ、絶対に選ばない」
「だから、竜騎士に……」
思いも寄らなかったキースの持つ複雑な事情にこくんと息を呑んだオデットに、アイザックは頷いた。
「……でも、キース様は……」
複雑な表情になったオデットに、アイザックは目を眇めた。
「そう。君も知っている通りにあいつは王位など、全く望んでいない。この国を護る竜騎士の一人になったのも、そんな反発の強い気持ちの現れだろう。竜騎士は、死ぬほど努力してもそうそうなれるものでもない。竜騎士候補になるだけでも、非常に狭き門である上に、選ぶ竜は決して忖度などしない。王弟の息子だろうが庶民の息子だろうが、あいつらにとっては同じ事だからな。気に入らなければ、絶対に選ばない」
「だから、竜騎士に……」
思いも寄らなかったキースの持つ複雑な事情にこくんと息を呑んだオデットに、アイザックは頷いた。