だって、君は俺の妻だから~クールな御曹司は雇われ妻を生涯愛し抜く~
「久弥さんが悪く言われるいわれはひとつもありません! 伯父さまがわかってなさすぎです」
断言して両手で顔を覆う。私が泣いてどうするの。さっきだって余計な口を挟んだせいで、久弥さんはさらに伯父さまの相手をする羽目になってしまった。彼の妻としてもっとうまく振る舞うべきだったのかもしれないのに。
いろいろな意味で久弥さんの顔が見られない。空調を整える静かな温風の音だけが部屋に響いた。
そのとき久弥さんが軽く噴き出し、私は勢いよく顔を上げた。
「な、なんで笑うんですか!?」
改めて見ても、彼は必死に笑いをこらえている。わけがわからない。
「瑠衣がそこまで感情的になるのを初めて見ると思って」
「なっ」
まさかそんな指摘をされるとは思ってもみなかった。冷静に考えたら、ひとりで勝手に熱くなって馬鹿みたいだ。
「わ、私は……」
久弥さんには大きなお世話だったのかもしれない。なんとか取り繕ろうとしたら、真正面から彼に抱きしめられる。
「ありがとう、瑠衣」
声には、優しくもどこかいつもの彼らしくない弱々しさもあった。
「伯父との関係はもうどうしようもないが、わかってくれる人間だけわかってくれたらいい」
そこで腕の力が緩められ、久弥さんが額を重ねてくる。彼の目がまっすぐに私を見つめてきた。
「妻である瑠衣が理解してくれていたら、それで十分だ」
久弥さんの言葉に再び涙腺が刺激される。
断言して両手で顔を覆う。私が泣いてどうするの。さっきだって余計な口を挟んだせいで、久弥さんはさらに伯父さまの相手をする羽目になってしまった。彼の妻としてもっとうまく振る舞うべきだったのかもしれないのに。
いろいろな意味で久弥さんの顔が見られない。空調を整える静かな温風の音だけが部屋に響いた。
そのとき久弥さんが軽く噴き出し、私は勢いよく顔を上げた。
「な、なんで笑うんですか!?」
改めて見ても、彼は必死に笑いをこらえている。わけがわからない。
「瑠衣がそこまで感情的になるのを初めて見ると思って」
「なっ」
まさかそんな指摘をされるとは思ってもみなかった。冷静に考えたら、ひとりで勝手に熱くなって馬鹿みたいだ。
「わ、私は……」
久弥さんには大きなお世話だったのかもしれない。なんとか取り繕ろうとしたら、真正面から彼に抱きしめられる。
「ありがとう、瑠衣」
声には、優しくもどこかいつもの彼らしくない弱々しさもあった。
「伯父との関係はもうどうしようもないが、わかってくれる人間だけわかってくれたらいい」
そこで腕の力が緩められ、久弥さんが額を重ねてくる。彼の目がまっすぐに私を見つめてきた。
「妻である瑠衣が理解してくれていたら、それで十分だ」
久弥さんの言葉に再び涙腺が刺激される。