薙野清香の【平安・現世】回顧録
「おまえも大概ブレないよな」
隣で崇臣が呆れたように笑いながら、清香のことを見下ろしている。
「あんたにだけは言われたくない……って!崇臣も早く、二人の隣に並びなさいよ」
二人のツーショット写真は撮りたいが、集合写真だって押さえておきたい。清香が未だその場から動こうとしない崇臣を睨みつける。すると、崇臣は無言で手を差し出した。
「なに?」
「写真なら俺が撮るから、清香が二人の隣に並べ」
崇臣はそう言いながら、チラチラと先ほど凝視していた方を振り返った。
「良いわよ、私は。それより、早くしないと芹香が焦れちゃうでしょ」
「お前の方こそさっさと並べ」
こういう時、二人そろって頑固だと話が進まない。そうは分かっているが、清香は引く気が無かった。
「何?あんた写真撮られるのは嫌なタチ?こういう時ぐらい皆に合わせるってことを」
「いや、そうじゃなくて……」
「――――だったら、私が代りに撮ってあげましょうか?」
隣で崇臣が呆れたように笑いながら、清香のことを見下ろしている。
「あんたにだけは言われたくない……って!崇臣も早く、二人の隣に並びなさいよ」
二人のツーショット写真は撮りたいが、集合写真だって押さえておきたい。清香が未だその場から動こうとしない崇臣を睨みつける。すると、崇臣は無言で手を差し出した。
「なに?」
「写真なら俺が撮るから、清香が二人の隣に並べ」
崇臣はそう言いながら、チラチラと先ほど凝視していた方を振り返った。
「良いわよ、私は。それより、早くしないと芹香が焦れちゃうでしょ」
「お前の方こそさっさと並べ」
こういう時、二人そろって頑固だと話が進まない。そうは分かっているが、清香は引く気が無かった。
「何?あんた写真撮られるのは嫌なタチ?こういう時ぐらい皆に合わせるってことを」
「いや、そうじゃなくて……」
「――――だったら、私が代りに撮ってあげましょうか?」