砂嵐のいたずら
『そんなところに突っ立ってないで、座ったら?』
チャールズは、窓の外を見たまま言った。
ゆっくりと歩いて行くと、
『あーーー!まだるっこしい!!!』
チャールズは私を軽々と抱き上げ、ベンチまで運ぶと、私の隣に座った。
「あ、ありがと…何を見てたの?」
私が聞くと、チャールズは寂しそうな笑みを浮かべ、
『………過去を見ていた。』
「…過去って?」
あなたのその顔を見ればわかる…
きっと、辛くて悲しい過去なんだろうね。