別冊・ダブルブルー
「女のコ、です、よ?」


抱きついたまま、青さんの耳元で囁いた。


「遊びに行くの、女のコ、です」


再度囁いたら、


はぁーーー。


ほっとしたような、ため息をついた青さん。


「友だちと今度、遊びに行くって聞いたとき、『楽しんでおいで』って言ったでしょ?ほんとに最初は本心からそう思ってたんだけど。なんかだんだん、『あれ?遊びに行く相手、オトコか女のコか聞いてなかったな』って気になり出して。いや、でももし相手がオトコでも、それは蒼ちゃんの友だちだろうしオレがなんかいうのもおかしいし。でもオレ『楽しんでおいで』とか言っちゃったよな。オトコだったらどうしよう、って。すげー気になりだして」


「青さん青さん青さん青さんッ!息!息して!!」


あまりにも饒舌に息継ぎなしでぺらぺらと喋るから、心配になってしまう。



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