ひと駅分の彼氏
告白
私と真琴が座っていた場所には知らないサラリーマンが2人座っていた。


2人共今ここでなにがあったのか知らないまま、1人は足を組んで目閉じ、もう1人は気難しそうな表情で経済新聞を読んでいた。


それは仕方のないことなのに、私は真琴との思い出を汚されたような気がしてうつむいたのだった。
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