君の愛に酔う~藤の下で出会った2人の物語~
膠着状態の戦況に眉をひそめているのは
マグノリア王国国王ユリウスも同様だった。
(ウィステリアの背後にハイドランジアがいるなら分が悪い。これではただの消耗戦じゃないか。何か手はないのか!)
「おーおー、荒れてるねぇ。ユリウスらしくない。」
ノックもせずに執務室に入って来たのは騎士団長のロートシルトだ。
彼はユリウスと2人の時は昔馴染に戻って、くだけた口調になる。
「あの狸ジジィを追放して、こんな戦争早く終わらせい。」
「あの狸と娘の女狐のやりたい放題だもんな。俺らの王様どこ行った?って感じ。」
「で、お前は何の用なんだ。」
「悩める国王陛下に会ってほしい人物がいてな。現状の突破口になるかもしれない。入ってくれ。」
ロートシルトがそう言うと、王妃の侍女だったエミリアと青年が1人入ってきた。
「君は確か、王妃の幼馴染とかいう・・・」
「アラン・ポール・クレマンと申します。国王陛下、この度は私の軽率な行動で大変なご迷惑をおかけして申し訳ございません。祖母の葬儀を終えて帰ってきて、エミリアから事の次第を聞きました。王妃様の名誉のために申し開きをと思い、無礼を承知でここまで参りました。」
マグノリア王国国王ユリウスも同様だった。
(ウィステリアの背後にハイドランジアがいるなら分が悪い。これではただの消耗戦じゃないか。何か手はないのか!)
「おーおー、荒れてるねぇ。ユリウスらしくない。」
ノックもせずに執務室に入って来たのは騎士団長のロートシルトだ。
彼はユリウスと2人の時は昔馴染に戻って、くだけた口調になる。
「あの狸ジジィを追放して、こんな戦争早く終わらせい。」
「あの狸と娘の女狐のやりたい放題だもんな。俺らの王様どこ行った?って感じ。」
「で、お前は何の用なんだ。」
「悩める国王陛下に会ってほしい人物がいてな。現状の突破口になるかもしれない。入ってくれ。」
ロートシルトがそう言うと、王妃の侍女だったエミリアと青年が1人入ってきた。
「君は確か、王妃の幼馴染とかいう・・・」
「アラン・ポール・クレマンと申します。国王陛下、この度は私の軽率な行動で大変なご迷惑をおかけして申し訳ございません。祖母の葬儀を終えて帰ってきて、エミリアから事の次第を聞きました。王妃様の名誉のために申し開きをと思い、無礼を承知でここまで参りました。」