君の愛に酔う~藤の下で出会った2人の物語~
その夜ー--
「ギーゼラがあの藤の花の女の子だったとは・・・」
ロートシルトが持ってきたポストカードを片手に
ユリウスはベットに倒れこんだ。
ユリウスがまだ少年だった頃、
一度だけ両親に連れられてユーフォルビア王国に行ったことがあった。
大人たちの社交に飽き飽きしたユリウスは初めて訪れる城を探検することにしたのだった。
気の向くままに広大な城を探検していたユリウスは
藤の花が咲き誇る美しい庭園を見つけた。
(藤の花がカーテンみたいだ。)
ユリウスが見とれていると、後ろから声がした。
「お兄ちゃま、何をしているの?」
自分よりも少しばかり幼い、ストロベリーブロンドの可愛らしい少女だ。
「ちょっと探検してたんだ。君は?」
「私は花のお世話をしに来たの。」
少女がベンチに腰かけたので、ユリウスもつられて腰かける。
すると少女が手を伸ばしてユリウスの前髪をかき上げた。
「やめ。なにするん・・・」
「お兄ちゃまの目、左右で色が違ってとっても綺麗ね。宝石が2つあるみたい。」
ユリウスは生まれつきのオッドアイだった。
そのせいで奇異の目で見られることもあり、前髪で常に片方の目を隠すようにしていた。
自分の目をそんな風に褒められたのが初めてでドキドキしてしまう。
「ギーゼラがあの藤の花の女の子だったとは・・・」
ロートシルトが持ってきたポストカードを片手に
ユリウスはベットに倒れこんだ。
ユリウスがまだ少年だった頃、
一度だけ両親に連れられてユーフォルビア王国に行ったことがあった。
大人たちの社交に飽き飽きしたユリウスは初めて訪れる城を探検することにしたのだった。
気の向くままに広大な城を探検していたユリウスは
藤の花が咲き誇る美しい庭園を見つけた。
(藤の花がカーテンみたいだ。)
ユリウスが見とれていると、後ろから声がした。
「お兄ちゃま、何をしているの?」
自分よりも少しばかり幼い、ストロベリーブロンドの可愛らしい少女だ。
「ちょっと探検してたんだ。君は?」
「私は花のお世話をしに来たの。」
少女がベンチに腰かけたので、ユリウスもつられて腰かける。
すると少女が手を伸ばしてユリウスの前髪をかき上げた。
「やめ。なにするん・・・」
「お兄ちゃまの目、左右で色が違ってとっても綺麗ね。宝石が2つあるみたい。」
ユリウスは生まれつきのオッドアイだった。
そのせいで奇異の目で見られることもあり、前髪で常に片方の目を隠すようにしていた。
自分の目をそんな風に褒められたのが初めてでドキドキしてしまう。