一室の思い出と共に
「それはねぇ~ゆづちゃんがさ行が言えなくてね鈴人って言えなかったから!」
「あーたしかにそんなこともあった...かも?」
「あー思い出してないでしょ~!まぁ俺もゆづちゃんの本名知らないし。」
たしかにそうかもしれない。あだ名で呼び合っていたのならあだ名以外知らないなんてあり得る。
「じゃあさ、改めて自己紹介しよ。」
そんな突飛なことを言ってみる。
「いいよ。じゃあ俺からね!俺は、広田鈴人。好きなことはサッカー鑑賞!嫌いなことは注射~改めてよろしく。」
意外にも乗ってきた彼に驚いたが同じように私も自己紹介をする。
「私は、国広 結月(くにひろ ゆづき)。好きなことは、映画鑑賞。嫌いなことは作文。国広のヒロはヒロくんと一緒の漢字だよ。」
「くにひろゆづき...よし!覚えた。嫌いなこと作文って...なんで?」
「それはね、構成と考えるの苦手なの。私が意図したことを相手に伝えるのも苦手だし 」
「そうなんだ。なんか知ってる筈なのに知らないことだらけだね。」
寂しそうにするヒロくんを見ると何だか今まで何とも思ってなかった私がバカみたいに思えてくる。そんな少し落ち込んでいるヒロくんの手をそっと握り、微笑みながらヒロくんに問いかける。
「これから知っていけばいいじゃん。ヒロくんのこと私も知りたい。」
「え、あ...うん、そうだね。ありがとうゆづちゃん。」
さっきまで落ち込んでいた筈のヒロくんはすぐに笑顔に戻る。そんな様子がおかしくて笑ってしまう。
「もう笑うなよ~ゆづちゃん!」
「ごめんごめん。ヒロくん、そーいえばさぁ私、名字で呼んでるけど名前で呼んだ方がいい?」
「急に話変えるなよ...いや、そのままでいいよ~」
「別にいままでの方が言いやすいから私はそれでいいけど...なんで?」
「んー、なんでかって言われても俺もそれが慣れてるからなんだけど...じゃあ俺がゆづちゃんじゃなくて結月って呼んだらどう思う?」
そう言われてみて少し想像してみる。たしかに違うなと思う。そう呼ばれるのが当たり前だったのに突然それが変わるのはなんか....なんか...
「.....なんか変。」
「でしょ~。」
何故か得意気に言うヒロくんになんか腹が立つ。
「あーたしかにそんなこともあった...かも?」
「あー思い出してないでしょ~!まぁ俺もゆづちゃんの本名知らないし。」
たしかにそうかもしれない。あだ名で呼び合っていたのならあだ名以外知らないなんてあり得る。
「じゃあさ、改めて自己紹介しよ。」
そんな突飛なことを言ってみる。
「いいよ。じゃあ俺からね!俺は、広田鈴人。好きなことはサッカー鑑賞!嫌いなことは注射~改めてよろしく。」
意外にも乗ってきた彼に驚いたが同じように私も自己紹介をする。
「私は、国広 結月(くにひろ ゆづき)。好きなことは、映画鑑賞。嫌いなことは作文。国広のヒロはヒロくんと一緒の漢字だよ。」
「くにひろゆづき...よし!覚えた。嫌いなこと作文って...なんで?」
「それはね、構成と考えるの苦手なの。私が意図したことを相手に伝えるのも苦手だし 」
「そうなんだ。なんか知ってる筈なのに知らないことだらけだね。」
寂しそうにするヒロくんを見ると何だか今まで何とも思ってなかった私がバカみたいに思えてくる。そんな少し落ち込んでいるヒロくんの手をそっと握り、微笑みながらヒロくんに問いかける。
「これから知っていけばいいじゃん。ヒロくんのこと私も知りたい。」
「え、あ...うん、そうだね。ありがとうゆづちゃん。」
さっきまで落ち込んでいた筈のヒロくんはすぐに笑顔に戻る。そんな様子がおかしくて笑ってしまう。
「もう笑うなよ~ゆづちゃん!」
「ごめんごめん。ヒロくん、そーいえばさぁ私、名字で呼んでるけど名前で呼んだ方がいい?」
「急に話変えるなよ...いや、そのままでいいよ~」
「別にいままでの方が言いやすいから私はそれでいいけど...なんで?」
「んー、なんでかって言われても俺もそれが慣れてるからなんだけど...じゃあ俺がゆづちゃんじゃなくて結月って呼んだらどう思う?」
そう言われてみて少し想像してみる。たしかに違うなと思う。そう呼ばれるのが当たり前だったのに突然それが変わるのはなんか....なんか...
「.....なんか変。」
「でしょ~。」
何故か得意気に言うヒロくんになんか腹が立つ。