甘すぎる小悪魔に見つかったなら。


ー放課後



「やっほ」



お水を買いに出て,ついでに十和とも落ち合う。



「さっきぶり」



ゆったりとした足取りで,十和はやって来た。



「えーと……どーする?」



ガコンと落ちた水を取り出し,私は低姿勢のまま十和を見上げる。

何のプランもないままじゃ,結局暇な人間が増えるだけ。



「どーしよーね」



そんな気持ちもはね除けて,十和はそう答えた。

えぇ?

戸惑う私を,寧ろ嬉しそうに見つめる十和。

相当変わってると,私は失礼なことを思う。



「言ったでしょ? 暇潰しに付き合ってって。何でもいーよ」



あぁ,そうか。

そこで私はようやく,十和の言いたいことを少しだけ理解した。
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