甘すぎる小悪魔に見つかったなら。


十和の付き合うは,話し相手になって,その程度なんだと。



「じゃあ……暑いし,取り敢えず教室いく?」



それなら私も,不覚考えず気楽にいこうと笑いかける。

十和はそれを聞いて,小さく小首をかしげた。

慣れた動作なのか,とてもよく似合っている。



「どっちの? 人がいない方がいい。僕の教室,空いてるけど……」



んー



「今日は私の方も空いてるんだ。こっちにしよ」




1番十和に熱があるのが1年生なのに……

あの棟は結構,人が出入りする。

もしかして,その辺は疎いのかな。

それは良いとして……

2年は2年で,先輩なのを良いことに絡まれそうだなぁ。

遭遇する可能性の高い1年棟か,遭遇したときに十和の断りづらいだろう2年の棟か。

どちらの方が十和にとって良いのか分からない。

でももう行き先決めちゃったし,そもそも十和がそれに関して困っているのかも分からない。

もしものその時は,ほんっとうに微力ながら助けてあげよう。

私は1人で完結し,うんと唱えた。



「あっ」



いけない,考え事してたから……!
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