スキがない総長の大胆な溺愛
「周りからは詐欺師って言われてるよ」

「(詐欺師!)」



確かに、詐欺師並みの変化ではあるけれど…。

いやに的確なネーミングセンスは、笑うところなのかな…?



そうこう話していると、「おい」と。

首にマフラーをした人が、私たちに近づいた。

マフラーはさすがにもう暑いのでは?と思っていると、春風さんがその人を「一輝」と呼ぶ。



「ご苦労様。さすが早いな」

「雑魚の集まりだ。俺たちが”月光だ”とかふざけた事を言ってたぞ」

「そうか…哀れな奴らだな」



「っ!」



その一言で、一気に雰囲気が変わった春風さん。

いつもの「恐怖モード」で話を続ける。



「ヤツは?」
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