スキがない総長の大胆な溺愛
「俺も…好きだった。好きだったんだ」
俺を追いかけてくれる君が
いつも近くにいてくれる君が
だから大事にし過ぎてしまったんだ
蒼羽に見つかる前に、俺の物にしておけばよかったな
「なんて、口が裂けても言えねーけど」
優利が思い出すのは、あの時のこと。
屋上で私が優利にフラれた日。
――夜野くんは…見た目は怖いけど、家にいる時は優しい…よ?
――でも、向こうは私を何とも思ってないし。私も蒼羽を何も思ってないし、
「最初は俺に“夜野くん”って言ってたのに…ふと気を抜いた時に”蒼羽”と呼んだ。
もうそれだけで…色々察しちゃったんだよな」
だからあぁ言うしかなかったんだ――と優利。
――優利は私の事…好きなの…?
――……さっき言ったろ。男は、女の事が好きでなくても、そういう事が出来んだよ
「夜野の事を好きって自覚してないだけで、心は夜野にあるんだもんな。そんな明里に”好き”なんて言っても…無意味だ」
俺を追いかけてくれる君が
いつも近くにいてくれる君が
だから大事にし過ぎてしまったんだ
蒼羽に見つかる前に、俺の物にしておけばよかったな
「なんて、口が裂けても言えねーけど」
優利が思い出すのは、あの時のこと。
屋上で私が優利にフラれた日。
――夜野くんは…見た目は怖いけど、家にいる時は優しい…よ?
――でも、向こうは私を何とも思ってないし。私も蒼羽を何も思ってないし、
「最初は俺に“夜野くん”って言ってたのに…ふと気を抜いた時に”蒼羽”と呼んだ。
もうそれだけで…色々察しちゃったんだよな」
だからあぁ言うしかなかったんだ――と優利。
――優利は私の事…好きなの…?
――……さっき言ったろ。男は、女の事が好きでなくても、そういう事が出来んだよ
「夜野の事を好きって自覚してないだけで、心は夜野にあるんだもんな。そんな明里に”好き”なんて言っても…無意味だ」