とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
「融資のことは本当にすごく有難いし、嬉しいし、夢みたいな話で信じられない。でも、龍聖君の奥さんを演じられる自信……ない」


「琴音。1年はあっという間だ。きっと、上手くいく。大丈夫だから俺の言う通りにして」


上手くいく、大丈夫って……何が大丈夫なんだろう?


私にはその意味がわからなかった。


でも、不思議。


まだキチンと整理はできてないけど、龍聖君の言葉が私の中にスーッと入りこんできて、いつしか心を納得させていた。


「う、うん」


この返事が正しいのか間違いなのか、そんなことはわからない。


でも、友達への優しさでお金を融資する理由を作ってくれた龍聖君に、心から感謝したい。


私が傷つかないようにしてくれたんだよね。


両親の工場が守られるなら……


それに、龍聖君のご両親も喜んでくれるなら……


そんな思いが私の胸の奥深くまで語りかけてきた。
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