とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
俺が女性として魅力を感じるのは、この世の中でたった1人。


「鳳条 琴音」だけだ。


今日、お姉さんに会って、余計にその思いが強くなった。


一緒に入浴することも夫婦なら当たり前なのかも知れない、なのに、こんなにも鼓動が激しくなって……


湯船に浸かる琴音の恥ずかしそうな顔を、ものすごく可愛いと思った。


その火照った体に触れたくて、俺は指先をそっと伸ばした。


「龍聖君、大丈夫? 何だかいつもと違うよ」


「そう? いつもと同じだよ、何も……変わらない。いつもと同じように琴音が欲しいって思う」


本当は……同じじゃない。


心が騒いで、動揺してる自分がいる。


ちゃんとそう認識してるのに、何も言えない情けなさに落ち込みさえする。


「あっ、ダメだよ。まだ食事も済んでないのに」


「キスしたい」


俺は、嫌がる琴音の唇を奪った。
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