とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
「まあ、龍聖には最高のテクニックがあったし、半端なく上手かったから、バスケを辞めたのはもったいないよな」


碧がしみじみと言った。


私もマネージャーとして近くで見てたけど、あの俊敏な動きとしなやかなボールさばきには、みんなが圧倒されてた。


「でも、鳳条君は、高校時代も今もずーっと1番素敵だから。何をしててもいつだって誰よりも輝いてる」


ニコッと笑う絵麻ちゃんは、強力な龍聖君推し。


私達とはクラスが違ったから「鳳条」「水原」って苗字で呼び合ってはいるけど、絵麻ちゃんのアプローチは昔からすごかった。


アイドルみたいな絵麻ちゃんにはいつも男子からの告白が絶えなくて、他の男子と付き合いながらも、1番は龍聖君だって公言してたから。


でも龍聖君は……


こんな可愛い女の子に好かれてるのに、なぜか全然付き合おうとはしなかった。


絵麻ちゃんはバスケ部だけじゃなく、学校中のアイドルだったのに。
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