もう恋なんてしないと決めていたのに、天才外科医に赤ちゃんごと溺愛されました
 だってあの夜、ほかの男性からデートに誘われた私へ、彼は『君の恋人は俺だ』とはっきり言ったのだから。

 だけどそれならば翌日に別れを告げる必要はないだろう。

 偽装恋愛を提案したときとは気持ちが変わってしまったから、改めてちゃんと付き合いたいと言ってくれればそれで解決だ。

 そうはならなかったから、あれは私への愛情から来る行為ではない。

 後で聞いた話によると、あの日の蒼史さんは長時間の手術でかなり気が高ぶっていたそうだ。

 徹夜中に眠気のピークを越え、妙にハイテンションになるのと近いものらしい。

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