もう恋なんてしないと決めていたのに、天才外科医に赤ちゃんごと溺愛されました
「結婚の件を言っているという認識で合っているか?」

「はい、そうです。あなたとの契約結婚を受け入れます」

 なぜか蒼史さんが微かに眉根を寄せた。

「わかった」

 短く言うと、蒼史さんは私の顎に指を添えて目を細める。

「今から君は、また俺のものだ」

 唇に落ちたキスの甘さはよくわからなかった。

 これは新しい契約を結ぶためのキス?

 そうだとしたら、次からはやめてもらおう。

「ユウくんも、ちゅ!」

 私にキスをねだって優史がはしゃぐし、なにより恥ずかしい。

 それに、このキスに意味があるんじゃないかと期待してしまう。

「そうだね、ユウくんにもしようね」

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